「ゼクシィ縁結び」終了から見える婚活市場のこれから

こんにちは！千葉県木更津の結婚相談所「婚活コンシェルジュ　Raise」の小林です。

2026年3月末、オンラインマッチングサービス「ゼクシィ縁結び」と、結婚相談所サービス「ゼクシィ縁結びエージェント」が終了するという発表がありました。
このニュースを聞いて、ブライダル業界出身の婚活カウンセラーとして思うところがあり、今回はその背景と、これからの婚活市場について私なりに整理してみたいと思います。

■ 一世風靡したゼクシィが婚活事業から撤退する意味

「プロポーズされたらゼクシィ」というキャッチコピーで、結婚＝ゼクシィという時代をつくったリクルート。
私も結婚式という事業に携わっていた以上、切っても切れないとても大事なパートナー企業で、「結婚」の象徴としてのブランド力は、誰もが認める圧倒的なものです。

ただ、多くの方が抱いているイメージは、「ゼクシィ＝式場探し・結婚準備」というイメージが高く、婚活とのイメージのギャップは大きく、婚活サービスとして利用者の心に刺さりきれなかったのでは？ と感じます。

またマッチングアプリ市場は数年前から飽和状態に近く、
・先に巨大シェアを取ったアプリ
・機能やUXに強みのあるアプリ
が優位な立場を固めています。

ゼクシィが参入した頃には、すでに「アプリで出会う」という傾向や文化ができあがってきている状態でした。
ゼクシィ縁結びエージェントは、複数の婚活サービスと会員を相互紹介できる「コネクトシップ」と連携していました。
しかし、それでも会員数は約3万人規模。
一方で、業界最大手のIBJは約10万人規模の会員数。

どれだけサポートが良くても、会員数の差は埋めがたい現実があります。
そして「ゼクシィ」という強固なブランドをもってしても、この数字の差が影響したように感じます。

この“母数の差”は、婚活において非常に大きな意味を持ちます。
・出会える人数が圧倒的に違う
・マッチングの幅や選択肢も変わる
・活動の進み方にも差が出る

上記の事をまとめると、

■ ゼクシィは“結婚したカップル向け”ブランド。婚活とは求められるものが違う
■ マッチングアプリが先行し、後発のサービスは追い上げが難しい時代
■ コネクトシップと連携はあったものの、会員数に大きな差

個人の見解ですが、こういった背景から今回の決断に至ったのではないかと考えます。

■ これからの婚活市場は“二極化”が加速する

今回の撤退は、婚活サービスの二極化がさらに進むキッカケになるのではないでしょうか。

① 手軽さのマッチングアプリ
② 専門性と安心感の結婚相談所

この2つがより明確に分かれていくのではないかと考えます。
また、結婚相談所の中でも「どれだけ会員基盤が大きく、サポートの質が高いか」が問われる時代に入っています。
会員様が求めているのはブランドではなく “出会える環境と寄り添うサポート” だからです。

■ 婚活は「どこに入会するか」ではなく「誰と伴走するか」

今回のニュースを通じて感じたのは、婚活サービスは「名前」で選ぶものではなくなりつつあるということ。

どれだけ有名なブランドや企業でも、
・会員数
・サポート体制
・カウンセラーの質
・連盟の強さ
これらが揃わなければ結果にはつながりません。

婚活は、道に迷ったときに手を引いてくれる人がいるかどうかで大きく変わります。
そんな中で、私自身も、ひとりひとりの気質やペースに寄り添いながら、「小さな結婚相談所だからこそできるサポート」を大切にしていきたいと強く思っています。

大手には真似できない、小回りの利くサポート。
会員様の心の動きを細やかに感じ取れる距離感。
必要なときにそっと手を差し伸べられる伴走力。

それを武器に、これからも丁寧に、誠実に、ひとつひとつのご縁に向き合っていける場所でありたい。
そうあらためて気が引き締まる思いです。

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